教育活動概要 

ランドスケープ・エコロジーを基盤とした新しい計画・デザイン論の探求、その計画・デザイン論に基づく産官学民連携型の地域環境計画・環境デザインの検討、およびそれらの社会実装を目指した教育活動に取り組んでいます。

担当授業 

【田園・都市景観論】[大学院講義]

受講生がランドスケープ・エコロジーの本質を深く理解できる授業を行っています。まず、都市部、田園部、森林部それぞれにおいて、生態的プロセスや社会的プロセスが景観の構造や機能にどのような影響を及ぼしてきたかを学習します。さらに、現在、土地利用上の利害対立や生態的基盤の劣化が急速に顕在化していることを踏まえながら、グリーンインフラの再生に資する土地利用計画や地域環境計画の方法論、生態系管理技術の最新動向を学習しています。

【環境・遺産デザインプロジェクト】[大学院実習授業]

 具体的な対象地を選定した現場実習を行っています。様々な立場からの多種多様な議論を重ねていくことを通じて、受講生のコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力の向上も図っています。

【都市環境設計論】 [学部講義]

近代以前の日本の都市形成史を理解した上で、近代以降の都市計画・設計や緑地計画について、欧米諸都市の計画・設計事例との比較を交えながら重点的に学習する授業を行っています。近代以降は近代化、高度成長、安定成長および成熟・縮退の4つの時代に区分し、各時代区分における思想や技術、実現した都市空間や緑地空間を詳細に学習します。現在の成熟・縮退の時代の計画・設計に際しては、ランドスケープ・エコロジーを始めとして、気候変動、防災・減災、生物多様性、多主体参加・協働等の新たな側面を包括的に組み込んでいくことの必要性や重要性も説いています。

【空間表現実習Ⅰ】【空間情報分析実習】[学部実習授業]

造園図面の基本的な描き方や、GISを活用した空間情報分析技術の基礎の習得を目指しています。